細胞診検査

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細胞診検査とは?

細胞診検査とは、細胞検査士及び細胞診専門医が顕微鏡を用いて細胞の良性、悪性を判断する検査法です。子宮頸部 ・ 体部などの擦過や喀痰 ・ 尿などの剥離細胞診は低侵襲で安全に検査が出来ます。また、乳腺 ・ 甲状腺等の腫瘤や病巣部から直接穿刺した穿刺吸引細胞診においては生検組織診に比べて低侵襲で繰り返して検査を行うことが可能です。
下記の検査一覧を参照して下さい。

細胞診検査一覧

検査項目 容器 採取 ・ 量 ・ 保存及び提出方法 報告日数
婦人科材料 塗抹検体→スライドガラス

(湿固定標本 ※1)

  • 採取後直ちに塗抹の上コーティング固定剤で固定後マッぺケースへ。または95%エタノールで30分以上固定してそのまま浸した状態で提出して下さい(湿固定標本1~2枚)。
  • 自己採取法は指定採取方法により採取、提出して下さい。
  • 保存は原則として室温(固定済みの場合)。
  • 検体量は充分量採取して下さい。
3日 ※2
自己採取検体→ホームスミア
その他材料 蓄痰検体→YM式容器またはポストチューブ
  • 蓄痰法は3日間の早朝痰を採取し、提出して下さい。
  • 蓄痰法、固定済みのスライドガラスの検体は室温で保存
  • 生検体は冷蔵庫にて保存し速やかに提出して下さい。
貴院にて検体処理される場合
採取後直ちに1500~2000rpm 5分遠心し、沈査物を塗抹固定してください。
体腔液 ・ 乳腺 ・ 甲状腺等は湿固定標本2枚と乾燥固定標本1枚を提出して下さい。
3日 ※2
呼吸器検体→スライドガラスまたはスピッツ
泌尿器検体→ホワイトキープまたはスピッツ
体腔液検体 ・ 乳腺 ・ 甲状腺など→スライドガラスやスピッツ(洗浄検体等)体腔液検体はヘパリン添加

※1 細胞診ではパパニコロウ染色による診断が基本となりますので、必ず湿固定標本をご提出下さい。
(体腔液、髄液、リンパ節では乾燥固定標本も必要となりますので、併せてご提出下さい)

※2 陽性を疑う場合は細胞診専門医の診断となりますので、1週間程度の日数を要することがあります。
緊急報告は委託先または医師から要請された場合、電話またはFAXでご連絡いたします。

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細胞診検査Q&A

Q1. 検体処理で注意することはありますか。
A1. 検体採取後、速やかに塗抹し、乾燥させずに95%エタノール又はコーティング固定剤(スプレー ・ 滴下式)で固定して下さい。体腔液は採取後、ヘパリンを添加して下さい。
Q2. 検体の保存に関して注意することはありますか。
A2. 生検体の場合、提出までは冷蔵庫(4℃)で保管して下さい。塗抹標本の場合は固定まで済ませ、常温 ・ 遮光にて保存して下さい。
Q3. 精度管理はされていますか。
A3. 内部精度管理としては、陽性標本は全て、陰性標本は10%を目安にダブルチェックを行っています。また、既知検体およびブラインド標本による評価を毎月行っています。外部精度管理としては、日本臨床衛生検査技師会及び日本臨床細胞学会主催のコントロールサーベイと東京都衛生検査所精度管理調査に参加しています。
Q4. 子宮頸部細胞診の報告様式が、今まで使用されてきた日母分類(class分類)からベセスダシステムに改定されましたが、どの様に変わったのですか。
A4. 細胞診断学、分子生物学の進歩により、子宮頸部癌の発癌機構の一部が明らかになり医学的エビデンスを考慮した分類を作成する必要がでてきた為、改定されました。改訂部分としては、
    1.適正 ・ 不適正標本の記載
    2.推定病変の記述
    3.診断困難な異型細胞に対し、新しいクライテリアを設ける
    4.HPV感染の記載
これらが取り入れられました。class分類は従来通り併記しますが、今後無くなるかについては、現段階ではわかりません。
Q5. 自己採取、外陰部、断端についてベセスダシステムは適用されますか。
A5. ベセスダシステムは子宮頸部細胞診の報告様式ですが、自己採取や膣部、断端においても同様の報告様式を使用します。外陰部については、ベセスダシステムからは除外されます。
Q6. ベセスダシステムでの標本の適否は何を基準にされていますか。
A6. 保存状態や細胞量などを基準としています。
    1.上皮細胞数が基準値(直接塗抹法で8,000~12,000個)より大きく下回る
    2.上皮細胞が多数の赤血球や炎症細胞に覆われ塗抹面の75%超が観察困難
    3.過度の乾燥により変性が著明
※1~3の場合不適正にとなります。その場合は、報告書に理由を明記します。また、不適正とすべき検体でも陽性を疑う細胞が見られる場合は、適正となります。